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関東出身者なのに東北を愛してやまない男の学生生活に密着してみた

関東出身者なのに東北を愛してやまない男の学生生活に密着してみた

インタビュー第一弾は東北大学経済学部4年の、成瀬佳吾さん。現在は、就職活動も終え、最近仙台にオープンしたばかりのコワーキングスペース「エンスペース」でインターン中とのこと。筆者も大変興味があったので、話題沸騰中の東北最大級コワーキングスペースに乗り込み、直撃インタビューを刊行した。

MAKOTOインターンでの起業家との出会い

ーそれでは、インタビューを始めさせていただきます。 
今回から連載を開始していくインタビューの第一弾という事で、よろしくお願いします。

ぼくが一発目で大丈夫ですかね?(笑)

ーはい、是非とも(笑)。まず初めに、大学生時代やってたことを簡単に教えてください。

えっと・・・一年の時はMAKOTOという東北の起業家支援の会社でインターンを半年間やっていました

ーえ、一年からインターン?

はい。それで、二年の時は東北若者10000人会議(以下:万人会議)という学生団体で活動して、三年の時はINTILAQ東北イノベーションセンターという起業家支援の会社で半年間インターンをやったり、就活でいくつかインターンもいきましたね。今はエンスペースでインターンって感じです。

ー意識高いことをけっこう色々やってる印象なんですが?(笑)

そうですね。(笑)元々人前に出たり、活動的なことに挑戦するのが好きだったんですよね。中学とか高校でも、応援団や生徒会長やったりして。

例えば、東北大学を選んだのも結構挑戦だったんですよ。ぼく神奈川出身なんですけど、高校時代に宮城の女川でボランティア活動やったりして、活動的な人たちに触れてたんですね。

その中で、東北だからこそできることや、自分が想像つかない新しい環境で、大学という最後のモラトリアム期間に修行しておきたいなーって思って。それで東北に来ました。

ー自分の思いに向き合って、色々行動しようとする姿勢が昔からあったんですね。

逆算して行動してるわけではないんではないんですよね。行き当たりばったりで。(笑)

ーちなみに、一年生の時から長期インターンみたいなことやってる人って、なかなかいないですよね。これは、やっぱり自分から動こうって意識があったからですか?

そうですね。きっかけは、MAKOTOのインターンにすでに参加していた先輩から話を聞いたことです。
自分自身、東北でしかできない活動的なことをやりたい思いが変わらずあったので、始めました。

ーなるほど。活動としてはどんなことを?

東北の起業家に特化した“チャレンジスター”というクラウドファンディングの運営に携わっていました。
その中で起業家の人たちを相手に、“想いや考え”について取材を行ったりするんですけど、実際、大学一年生が起業家を支援って、何を偉そうにって感じですよね。(笑)

ー確かに(笑)

だから自分の取材で、起業家の方たちから、“想い”とか”熱量”を引き出すこと出来てるのかな……って悩んでたこともありました。

そんな時、社員の方に、“成瀬君が心をひらいてないから、相手も心をひらいてくれないんじゃない?“ってことを言われて。納得しちゃいました。

それからは、支援者っていう偉そうな立場じゃなく、起業家の方たちの1ファンとしてコミュニケーションをとるようにしましたね。活動も楽しくなったし、取材やサイト運営に貢献できた部分も増えていったと思います。

ー相手の立場に寄り添って考える。どんなビジネスにおいても通ずる、大切な視点やコミュニケーションを学んだわけですね。
ありがとうございます。

リーダーシップの難しさ

ー2年生からは万人会議という学生団体で活動されたとおしゃっていましたが、ここではどんなことを?

これもMAKOTOと似ていて、東北の起業家だったり、東北で活躍してる社会人を巻き込んでいく団体なんですよね。
学生団体なので、やれる事はなんでもやっていました。学生向けのイベントを行うために、企業に対して協賛営業や資金調達を実行したり。MAKOTOの経験を活かしてクラウドファンディングに挑戦してみたり。

ー経験活かしてますね。万人会議はやってみてどうでしたか?

学生だけで、大人を巻き込んで0からイベントを作っていくっていう事は、いままで自分の中になかったので、、活動経験自体が貴重でしたね。
細かいこと言うときりがないですが、人の価値観や業務プロセスとか見てると、自分に足りない部分が見えてきたり、刺激になったりすることは多かったです。圧倒的に変な人が多かったですし(笑)

成瀬佳吾

1996/04/25生まれ。神奈川県横浜市出身。浅野学園を卒業後、東北大学経済学部へ進学。
1年次5月:Makotoインターンシップに第7期生として参加
2年次6月:東北若者10000人会議に参画
3月:ワークスアプリケーションにてインターンシップ
3年次4月:Intilaq東北イノベーションセンターで働く。
4年次4月:enspaceにstaffとして参画
2019/03卒業予定

ーなるほど。逆に反省点とかありました?

船頭多くして船山に上るというか。人が多いので、指示系統がバラバラで方針がまとまらなかったりはありましたね。

だから指示系統を統一して、少数で重要な意思決定したり、下の学年のモチベーション管理に力入れりしたんですけど。もうちょっと早く、仕組みを作っていく必要はありました。そんな感じです。

ー0から新しい価値を形にしていく難しさだけでなく、組織運営の大変さを知れたということですね。チームで何かを推し進めることって、すごい大変だと思います。社会に出たら絶対に求められるものですし、非常に重要なことですね。

周りを巻き込む力の必要性

ー三年生からは、INTILAQでインターンを始めたということで。これはどんな活動ですか?

インターン生第一号だったこともあり、最初は“野望プレゼン”っていう、自分たちがやりたいことをひたすらプレゼンすることから始めました。

ー面白そうですね!

それな(笑)。
はい、面白かったです。そもそもインターン生である自分たちが届けるべき価値って何かっていう、その定義から始めました。
色々方向性は変わっていきましたけど、周りを巻き込んで挑戦する学生を生み出すことが出来れば面白いんじゃないかというところにまとまってきて。

最終的には“Akinai Base”という、学生が自身の学びを活かして、1からお店を創り上げていくプロジェクトを企画しました。

ー素敵なプロジェクトですね。ちなみに経験量やスキルも増えてきた中で、一年生の自分と比べて何か変わってきたことってありますか?

組織の枠があってどう行動するかではなく、“何をするか”という枠そのものを作るようにはなりましたね。
あと、自分の力だけで挑戦するのでなく、“周りを巻き込んで何かを生み出す”という意識は大きくなりました。

でも「自分がワクワクすることを追求する」って本質は、変わってないのかなって思います。

ーまさにリーダーシップにおける重要な視点ですね。成瀬さんの好奇心と原動力も見習いたいです。

いえ、ありがとうございます。(笑)

ワークスアプリケーションズでの優秀賞獲得

ー就活を意識的に始めたのはどれくらいでしたか?

二年生の終わりにワークスアプリケーションズというIT企業のインターンに行ったぐらいからですかね。
大学生活の折り返し期間に、今までやってきたことの力試しをしときたいなと思って、参加しました。

ーたしか成瀬さん、優秀者にだけ出る入社パスをもらってましたよね?

もらいました。でも実際、最終発表までの内容はダメダメでしたね(笑)。

ワークスのインターンは大体1カ月で、簡単なプログラミングを学びつつ、制作物を作るんです。あるテーマについて課題設定から、制作物を作って、プレゼンするとこまでやりました。

それで、最終発表までに社員から3回評価されたんですけど、自分は最初の二回はどっちも最低の“D評価”で。最終日の“A評価”をとるまで、とにかく全然だめだったんですよ(笑)

ー意外ですね(笑)。二回目の評価が終わった時点で、どんなことを思ってました?

その時点で、自分なりに足りないことや、仮説はもっていたので、とにかく現状の制作物をブラッシュアップして、粘り強く取り組むことに集中しようという気持ちでした。

あとインターンをする中でいつも思っているんですが、“とにかく小さくたくさん間違えよう”ということは常に意識してましたね。

特にITやプログラミングの知識はないですし、大きなミスを後でするより、たくさん失敗して、フィードバックをもらって、それが成功や成長に繋がることの方が重要だと思うんです。仮に最後の最後で上手くいかなくても、得られる経験値はその方がでかいですし。

このトライ&エラーの感覚は、今までいろんな経験をやってきたからこそ身についたことであり、重要だと思ってます。

ーなるほど。今までの経験でもそうですけど、成瀬さんが失敗も成功も自分の栄養にしているのは、強く感じます。

ありがとうございます(笑)。“経験だけは裏切らない”という感覚は、昔から色んな活動に首ツッコんできたおかげで、強く持ってますね。

どんな仲間と共に働くか

ーその後も、インターンは参加されたんですか?

いくつか行きました。
ちなみに、ぼくインターンに参加するときの軸だけはちゃんとあって。(笑)

ーどんなことですか?

期間が長くて、時期が早くて、自分の考えたことが机上の空論で終わらない現場のインターンであること”です。
長いほうがその分会社がリソース割いてくれるし、時期が早ければ変な奴多いですし。(笑)

もちろんワークをするだけのインターンも経験は得られますけど、現場の価値をだせる方がより密度の濃いリアルな経験になるなって思ってたので、現場感は大事にしてました。なによりそっちの方が面白いですから。

ー体験したからこそ見えてくる考え方ですね。就職活動(企業の採用活動)が本格化してきてからは、意識の変化とかありました?

いわゆる“就活のための努力してる”っていう意識は、ほとんどなかったですね。
インターン自体も、経験とか成長に繋がることだったり、そもそも楽しいからやってたところが大きかったです。

ーそんな感じがします。(笑)
ちなみに最終的に内定承諾企業を選択するときの決め手は何だったんですか?

自分が一緒に働きたいと思える優秀で面白い人がいるかってとこですね。

内定はいくつかもらっていたので、その中での優先順位はつけてたんですけど、なんか最終的に残った3つの企業がどれも95点以上って感じでして。どこにいっても頑張れるし、面白いだろうなという思いはありました。

結果的に今の会社に決めたのは、インターンや就活を通して出会った“面白くて優秀”と感じる学生の多くが、今の会社に内定承諾していたからですね。
社員さんも魅力的な方が多かったですし、最後は実感として、一緒に頑張りたいと思える人が集まる環境で、働きたいと思うようになりました。

ー様々な人と関わることは、自身の気付きや判断材料を増やすうえで大事ですよね

はい。しかも学生っていう立場を活かせるのは今しかないんで、いろんな学生や社会人に会いまくればいいと思います。

ー確かにそうですよね。ちなみに就活中の悩みとかありましたか?

しいていえば…自分の思いを言語化するってことはちょっと苦手だったので、そこですかね。

就活における面接の場面では、自分の経験に対しての、明確な行動理由やプロセス、結果が求められますよね。
でも自分は動いてから考えるってタイプなので、いわゆる“明確な行動理由や答え”を求めてくる面接官に、自分の行動を言語化して、納得してもらうことには苦労しました。

ー難しいですよね。どうすれば自分の言語化がうまくなると思いますか?

こういうのは、数をこなして、内省を繰り替えしていくしかないと思います。

そもそも言語化が簡単にできるほどの学びって、大したことないとは思ってるんですけどね。(笑)
だからこそ、密度の濃い経験を、積み重ねることが重要だと感じます。

ーそうですよね。(笑)
深く長い経験を重ねてる成瀬さんに言われると説得力があります

ありがとうございます。でも実際、経験なしで語る事って難しくないですか?(笑)

経験がないと、そもそも自分が考えてることが正しいのか(納得できるものか)判断できないですし。
だから、自分が興味持ったことがあるんなら、とにかく動いてみて、そのあとに考えるってことを繰り返すのが大事だと思います。

ー後輩に伝えるとしたらそこがポイントですかね?

そうですね。自分が「面白そうだな」「やってみたいな」とか思うのであれば、まず動いてみることが大切だと感じます。

それで失敗しても、それは改善すればいいし、所詮学生なんで大したことないと思うんです。今自分が何をすればいいか迷って何もしない人や、考えてばかりで答えが出ない人ほど、この点を意識することが大事かもしれないですね。

ーありがとうございます。最後に、今後の学生生活をどう送りたいですか?

もうストイックにわがままに行こうと思ってます。(笑)

実際ぼくの今年の目標は「わがままになる!!」なんで。今も、やりたいことリストを友達と作ってます。学生生活振り返ってみると、自分は今まで“人の期待に応えたい”“人のために何かしたい”ってタイプだったんで、なんか自分のやりたいことに貪欲に、残りの学生生活を送りたいですね。

ーいいですね。自分もやりたいことリスト作ってみます。

おすすめですよ。(笑)

ーそれでは、本日は貴重なお話しありがとうございました。

はい。こちらこそ、ありがとうございました!

たくさんの経験の中でトライ&エラーを繰り返してきた成瀬さん。それらを自分の力に還元するだけでなく、挑戦やプロセス、その結果も含め、すべてを楽しんでいる印象でした。

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