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優秀な研究者になりたい。ロサンゼルスの超有名大学で研究室インターン

優秀な研究者になりたい。ロサンゼルスの超有名大学で研究室インターン

今回のインタビューは、東北大学の工学部化学バイオ工学科の勝山湧斗さん。入学当初からIPLANETで国際交流活動に尽力し、3年の夏からカリフォルニア大学のバークレー校に交換留学。その後もカリフォルニア大学のロサンゼルス校の研究室に客員研究員として所属するなど、研究生としてかなり精力的に活動しています。
本インタビューの【前編】では、彼の研究内容とアメリカでの留学・研究の実態、【後編】では、彼を突き動かすモチベーションの源泉と今後の展望に迫ります。

木から電池をつくりたい

ー勝山さん、本日は取材よろしくお願いします。

あ、少しだけ待ってもらっていいですか?ちょっと20分に一回炭素を冷却しなきゃならなくて。

ーあ、、そうなんですね(笑)。わかりました(笑)。

取材班は勝山さんが研究しているという某研究室に直撃した。すると、マスクをした勝山さんが大量の氷を持って出迎えてくれた。

お待たせしてすみません(笑)。今日はよろしくお願いします。

ーいいえ、こちらこそよろしくお願いします。ちなみにですが、今って何をなされてたんですか?

炭素にCO2を流しこむ作業をしていました。
僕は今、木から電池を作る研究を行っているんです。
木には、不純物が含まれているので、このCO2を流し込む作業によってそれを取り除いていました。また、これにより、炭素にミクロな細孔を生成させていました。
この時、炭素を900℃まで加熱しなければいけないんです。でも、今ラボにある冷却機は700℃までしか対応していないため、900度っていう温度は高すぎて、温度を下げることができないんです。だから、ある程度手動で行う必要があって。かなりアナログな作業ですよね(笑)。 

※イメージ

ーなんかすごいことしていますね(笑)。

それが終わったら、その不純物が取り除かれた炭素を使って電池をつくります。

僕の目的は、炭素を使って天然由来の電池を作ることなんです。
天然由来だと、無駄な化学製造プロセスを経る必要がなく、環境にもいいんです。

こうやって完全に天然由来の電池を作っていくことで世界のエネルギー問題や環境問題を緩和させたいと思っています。

でも現在は実用化できる段階にないので、試行錯誤して性能を向上させる必要があります。かなりニッチな研究なんですけどね(笑)。

勝山湧斗

1997/01/18生まれ
茨城県 水戸市
東北大学工学部 化学・バイオ工学科所属
1年:  IPLANETに参加
イギリスのYORK大学に留学(1ヵ月)
2年:  IPLANETで代表を務める
台湾の国際工学研修に参加(1週間)
3年:  ユニバーシティハウス三条の寮長を務める
世界公立大学ランキング1位のカリフォルニア大学バークレー校に留学(1年)
カリフォルニア大学バークレー校HAASビジネススクール主催ののビジネスアイデアコンテストで3位入賞
カリフォルニア大学ロサンゼルス校で客員研究員(3ヵ月)

ーなるほどですね。素晴らしいビジョンですね。勝山さんは交換留学制度を使ってカリフォルニア大学のバークレー校に行っていたそうですね。

そうですね。バークレーに行ったときは、勉強もかなり頑張りましたがそれ以上に、異文化交流と現地の優秀な学生、研究者、社会人とのコネクションを作ることに注力していました。

例えば、ローカルのダンスクラブに入会し、現地学生との交流を深めたり、現地の日本人向けの研究者のミートアップに参加したり、自身で日本文化を広めるためのイベントを主催したりしていました。

そうする中で、多様性の溢れる学生たちの様々な新鮮な価値観に触れたり、優秀な学生たちに囲まれる中で自身の視座を高めることができたように感じます。

優秀な研究者になりたい

ー交換留学を終了した後、カリフォルニア大学のロサンゼルス校の研究室にインターンに行ったとお聞きしたんですが。

留学終了後、3ヶ月間ほど研究室に行かせていただいていました。というのも、僕のそもそもの目的は優秀な研究者になることなのです。父親がエネルギー系の研究者であるということもあり、幼い頃から化学やエネルギーに興味を持っていました。

そこで、優秀な研究者になるためにはどうすればいいかと考えたときに、大きく3つあると思ったのです。1つ目は研究力、2つ目は英語力、3つ目はコネクションです。

研究力に関しては、自分はまだまだ未熟者ですが、LAにいた頃は毎日研究室に通っていました。

LAの研究室は日本の研究室とは違ってかなりフラットな風土がありました。教授のことは基本呼び捨てでしたし、学部生であろうと院生であろうと、対等に意見を言い合っていて、ディスカッションを日常的に行える文化が強かったです。

また、教授が自身でベンチャー企業をつくって資金を生み出し、研究費に回すというスタイルが一般的になっていたので、莫大な研究費を使って大胆な研究ができていたのも現地の大学の大きな魅力でしたね。

英語力に関しては、やはり実際に話すのが一番スキル定着の近道だと感じていたので、ダンスクラブに所属したりイベントに参加したりしてできるだけ話すようにしていました。

コネクションも同様で、様々なコミュニティーに属す中でつくっていきました。コミュニティーに関しては、肌で実感するものとして当たり前ですが、優秀な大学には優秀な学生がたくさんいるなと実感しました。知り合う人のほとんどが自身の将来のビジョンを持っていて、思考もかなり深かったと感じました。

ですから、この3つの要素で考えると、バークレーに留学していた頃は特に「英語力」と「コネクション」、LAに行っていたときは「研究力」に注力して活動していましたね。

将来的にはアメリカの大学院に行って自身を研究者としてもっと成長させたいと考えています。

アメリカで感じた挫折

ーすごいバイタリティーですね、、そこまで優秀な研究者になりたいんですね。

これに関しては、やはり留学経験が自分にとってかなり大きかったですね。
こんなことをいうと批判されそうですけど、日本にいた頃は割と真面目に勉強もしていたので成績で困ったことはあまりなかったんです。

だから、結構テングになっていた部分もあったと思うんですね。でも、実際カリフォルニアに行ったら自分よりはるかに優秀な学生ばかりでかなり衝撃を受けました。

一番悔しかったのは、現地の学生と東大生とディスカッションをしたときのことです。
その時に、僕は議論のレベルに全くついていけなかったんですね。その時、挙げ句の果てに彼らに「湧斗って考える力ないよね」って言われてしまって。
コテンパンにされてしまいましたね(笑)。
僕中学の時に高校受験一度落ちてるんですけど、そのくらいに悔しかったです。

カリフォルニア大学バークレー校の校舎

またそれに加えて、焦りの感情は大きいと思います。
とういうのも、現地の学生たち研究や自身のキャリアに対しての熱量が日本とは桁違いに高かったからです。

アメリカは資本主義社会の色がなかり強くて、お金をたくさん使う人が賞賛されるような風潮が強いんです。
だから、クレジットカードでも信頼スコアによって人がレベル分けされて、受けられるサービスの質が大きく変わってきます。

また経済的な格差もかなり大きいので、学生たちは学校の成績を間違って落としてしまったりすると、就職が難しくなりますし、下手をしたらホームレスにもなりかねないといった状況なのです。

このような危機感が現地の学生には強く根付いていたため、研究も授業もテストも本当に必死にやるのです。
日本にいてずっと平和ボケしていた僕はかなり衝撃を受けたし、すごい刺激になりました。

アメリカの大学院に行きたい

ーそれはアメリカでしか感じられない感覚かもしれませんね。勝山さんは今後はどのように活動して行きたいと考えているんですか?

アメリカの大学院に進学したいと考えています。
研究者としてもっと優秀になりたいからです。

もちろん東北大学の研究レベルは高いし、世界的にも素晴らしい実績を残していますが、僕はもっとレベルの高い研究室に行ってみたいと考えています。
そこでまたコテンパンにされて、もっともっと自身のレベルを引き上げたいと考えています。

人生一度きりなので、とことん挑戦したいですし、父親越えはしたいですね(笑)。
こう考えるようになったのも、全て留学でカリフォルニア大学に行ってアメリカの空気感を体感することができたからだと思います。

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