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宇宙の神秘を世界に広めたい。好奇心旺盛男の生き様

宇宙の神秘を世界に広めたい。好奇心旺盛男の生き様

本日は、全国でも数少ない天文学(宇宙物理学)の研究が行われている東北大学宇宙物理数学科天文学コースの研究室にお邪魔しました。出迎えてくれたのは笑顔がまぶしいこの方、反保雄介氏(4年生)

星は頻繁に生まれ、消滅している

ー今日はよろしくお願いします!!というかちょっと待ってください!ものすごい大きな望遠鏡ですね(汗)僕こんなの見たことないです. . .

よろしくお願いします。
そうですよね(笑)
このサイズは一般の方だとお目にかかることはほとんどないかもですね。

ーちなみに今この望遠鏡見せてもらったりは . . .?

えっ . . . それはちょっと。
これ準備するのめっちゃ大変なんですよね(笑)

だからちょっと厳しいかも . . .

東北大学理学部棟にある望遠鏡

ーあ、そうなんですね。残念です . . .

すんまへん . . . m(_ _)m

ーいえいえ!!無理な注文すみません。では!気を取り直して質問いきます!
現在、天文学コースで何をしてるんですか??

そうですねえ . . . 最近は卒研のための研究を進めている感じですね。

「fast transient object」ってことに関して研究しているんですよ。

反​保 雄介

東北大学宇宙地球物理学科・天文学専攻4年
兵庫県尼崎市出身

小学生:宇宙に興味を持つようになる
大学1年:天文同好会所属
大学2年:(株)ミヤックスでインターン
​大学3年:TED x Tohoku Universityの運営に尽力
大学4年:「fast transient object」を研究中
​京都大学大学院に進学予定

ー. . .??「ふぁすと とらんじぇんと おぶじぇくと」??なんですかい!!それは!

そうなりますよね(笑)
実はこの研究は日本語名がまだ与えられていない無駄にかっこいい感じのテーマなんです。

超新星爆発」って知ってますか??

ー聞いたことはあります . . .(笑) 

「超新星爆発」とは、太陽のような恒星が進化の最終段階に達した時に起きる大爆発のことです。

​「超新星爆発」が起こると、爆発した恒星から飛び散る「放射性物質」が原因で、星が非常に明るく光るんです。そして放射性物質が半減期に突入すると、数ヶ月かけてその星は徐々に暗くなっていく。

つまり「超新星爆発」が起きると、星は「いきなり明るく光って、徐々に暗くなる」っていうプロセスを踏むんです。

大丈夫ですか…?

超新星爆発(引用

ーはい . . .(笑)なんとなく超新星爆発のことは理解できましたが「fast transient object」って結局何なんですか?

簡単に言うと「fast transient object」はこの星が「いきなり明るく光って、徐々に暗くなる」という光の変化が、「超新星爆発」よりも速い時間で起きるということです。

「超新星爆発」は「放射性物質」が爆発していたけど、「fast transient object」では何が爆発して短期間でそのような現象が起きているかわかっていないんです。

だから、それを研究テーマにしたんですよ。 

ーなんか難しいですね(笑)現状どこまで解明されているんですか??

正直まだよくわかっていないんですよ(笑)

「超新星爆発」のように光が暗くなるのがなだらかな現象は、「放射性物質」が原因だと考えられているから、「fast transient object」のような暗くなる変化の速い現象は、別の要因に影響を受けていると考えられます。

ですから現状としては、観察された「fast transient object」と考えられる現象を分類して過去に似たような天体はないかを調べたり、モデルと照らし合わせてつじつまを合わせてみたりしている段階なんですよね。

ーほ~なるほど。では最近の天文学の動向について何か教えていただけますか?

最近の天文学の動向ですか(笑)。

う~ん、望遠鏡の性能が高まったことで、宇宙で短い時間の中で面白いことがぼこぼこ起きていることが認知されだしたことじゃないですかね。

例えば、これまでは、撮影する星を「この星を観測する」というように決めて観測していたんですが、現在は星単位ではなく「空のこの辺りを観測する」というように撮影する場所を決めて観測するようになってきているんです。

この観測方法の変化によって、観測区間内での星の動きを明確に捉えることが可能になったために、星が生まれたり死んだりするのが頻繁に起こっている現象を認知できるようになったんです。

要するに、宇宙の変化率は思っていた以上にすさまじいものだったってことです。

ー星ってそんなに活発に動いていたんですね . . .

その発見が割と最近のことなので、宇宙の研究はこれからもっともっと活発化して行くと思います。

引用

きっかけは宇宙飛行士とのアマチュア無線での交信

ー大学で宇宙について研究される方って結構レアだと思うんですけど、そもそもどうして宇宙に興味持ったんですか??

宇宙に興味を持ったきっかけは、小学生のときARISSスクールコンタクトで宇宙飛行士と交信したことです。

ーすご!!なんかすごい夢を感じる理由ですね!でも、ARISSスクールコンタクトって何ですか??

ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)スクールコンタクトは、 アマチュア無線を使用して、国際宇宙ステーションに滞在しているアマチュア無線の資格を 持っている宇宙飛行士と子ども達が交信を行うプロジェクトです。

このプロジェクトはNASA(米国航空宇宙局)教育プログラムの一環として行われていて、米、ロ、日、欧、加の5つの地域のIARU加盟団体とAMSAT地域団体の代表がボランティアで運営しているんです。

ーへえ~そんなプロジェクトがあるなんて知りませんでした。実際に交信してみてどうでした?

とにかく当時はめちゃくちゃ緊張してましたね。
アメリカ人の宇宙飛行士のとの交信だったので、英語で話さないといけなくて。

人生初の英会話が宇宙飛行士との交信という(笑)

実は、その時の映像が実際にあるんですけど。
今回みたいにインタビューとかで聞かれたら使えるかなと思ってネットに上がっていたのをダウンロードしていて(笑)

見ます?このころ坊主だったから嫌なんですけど(笑)

ー見たいです!!(坊主姿も)

どうぞ。

やっぱり僕めちゃくちゃ緊張してますね . . .(笑)

あ、そういえば、この時僕の番で通信トラブルが起きてしまって一回止められてしまったんですよ。当時の僕は何が起きたかわかんなくて、とにかくやばかったです(笑)

ーほんとだ(笑)この世の終わりみたいな顔してますね(笑)これなんて質問してるんですか?

この日がたまたま皆既月食の日だったんですよ。だから、宇宙から皆既月食とか日食は見ましたか?みたいな質問をしましたね。

それで「宇宙ステーションは90分で一周するから今日も何回か見たよ」って返答が返ってきました。

とまあ、こんな感じの宇宙飛行士との交信があり、なぜか宇宙に興味をもったって感じです(笑)。

これに関してはなんとも言葉出来なくて申し訳ないんですけど、当時の僕にとって宇宙飛行士との交信が自身のうちに潜む好奇心をめちゃくちゃ刺激したっていう単純な理由なんです。

宇宙について楽しそうに話す反保さん

多岐にわたる活動経験

ーこれまでの学生生活も宇宙に関することをメインに活動していたんですか?

いや、必ずしも宇宙に関連することばかりをしていたわけではないですね。
中学生のころはバスケットボールに熱中していましたし(笑)
高校では水泳部に所属して普通の学生生活を過ごしていました。

ただ、宇宙への興味は常に根付いていたので高校は市立西宮高校のグローバルサイエンス科という理数系のところにいってそのまま東北大学理学部に入学したって感じです。
大学に入ってからも1年生の時はとくに宇宙関連の活動をしていたわけではないんですよ。

サークルこそ天文学サークルだったんですが、星見るか飲むかみたいな感じで本格的な活動って感じではなかったです。他には、バイトしたりバスケのサークルに行ったりで普通の大学生してましたね。

ーってことは本格的な活動は2年生からってことですか?

そうですね。
とはいっても宇宙に関連することではなかったりするので恐縮なんですが、大きく3つあります。

一つ目が株式会社ミヤックスで半年間長期インターン、二つ目がTEDx Tohoku university、三つ目がサイエンスリンク in 仙台の三つです。

ー結構たくさんありますね。ではまず株式会社ミヤックスでのインターンについて教えてください!

1年生の2月ごろに「東北若者10000人会議」というイベントに参加したんです。
当時、一般社団法人ワカツクという企業が、学生と企業をつなぐマッチングみたいなことをやっていて、そこで株式会社ミヤックスとマッチングしたのがきっかけですね。

株式会社ミヤックスは遊具を作っている会社でした。
実際のインターンでは、人が来てくれないという問題を抱えている現在の公園に関して、どうやったら人が集まってくれるのかを考えて、実際に公園で子供向けのイベントを開催したりしました。

ちなみに株式会社ミヤックスは仙台の遊具のシェアが1位なので仙台で育った人は、間接的にミヤックスと触れ合ってるかもしれませんね。

引用:​株式会社ミヤックス

ー確かに(笑)次にTEDxについてなんですがTEDは聞いたことあるんですが何か違いがあるんですか?

TEDxってのは、TEDのプレゼンをローカルコミュニティでやろうというボランティアです。

TED本家とは独立していて、TEDとは異なるイベントですが、TEDの「Idea Worth Spreading」というコンセプトを忠実に守り、それぞれのアイデアを提供する場として機能しています。
TEDxTohoku universityは、地元の企業から協賛を募り2017年4月と2018年4月の2回実施しています。

ーなるほど。TEDx Tohoku universityにはどんな人が参加するんですか?

参加者はやっぱ東北大学の学生が一番多くて次が留学生とかですかね。あとは社会人の方とか全国各地のTEDxの方々が遊び来たりといった感じです。

大体、運営メンバーや協賛企業を合わせて200人くらい集まりますね。

ー留学生が多いんですね。運営メンバーも留学生がいたりするんですか?

というか運営メンバーは留学生のほうが多いです(笑)。運営に参加する人が僕とあと一人くらいしか日本人がいない時もあります。

なので、ミーティングは英語でやります。

引用:TEDx TohokuUiversity

ーすごい . . . この活動もっと東北大生に知ってほしいですね!では三つ目サイエンスリンク in 仙台についてお願いします!

サイエンスリンクっていうのは、子ども向け科学実験を通して科学を広く伝える活動をしているサークルなどを集めた学生による合同の体験型科学イベントです。

東京の科学未来館で行われているものに参加したんですけど、その時仙台でも開催したいって話をしたら話が進みに進んで仙台開催が進んだんです(笑)

ーすごい行動力ですね。イベントの際、反保さんたちはどんなことをしていたんですか?

サイエンスリンクは出店みたいな感じでいろんなブースがありそれぞれのブースごとに異なる科学体験ができるみたいな感じになっていましたね。

実際に子供たちに触れあって何かを体験させるのはサークルとかの団体の人たちでした。
なので、僕たちがやったのは主にイベントの集客ですね。親と子供あわせて大体400名くらいがイベントに参加しましたね。

ーよくそれだけの数集めましたね!なにか工夫したこととかあるんですか?

いや単に、教育熱心な親御さん多かったからですかね。

河北新報に取り上げられたりしていたんで、その情報が教育熱心な親御さんに届いた結果、400人という数が集まったんだと思います。

引用:サイエンスリンク

夢は宇宙神秘を世界に

ーほんとに色々なことに取り組んでいますね。

そうですね(笑)
これは好奇心が旺盛だったり、好き嫌いが激しいところからきているのかなと思います。

好き嫌いが激しいぶん、嫌いなことは全くしたくないのでめっちゃブレーキ踏みますけど逆に好きと思ったことに対しては、アクセルを全力で踏んじゃうから結果としていろんな活動をしてきたんだと思います。

ーその好きなことの中でも宇宙が一番好きだと思うんですが、やはり将来は宇宙関係ですか?

そのつもりです。

ーずばり将来の夢は何ですか!?

それは、世界中の子供たちが宇宙の勉強ができるような世界にすることです。
ちょっと大きいかもしれませんが(笑)

障害者の方、情報が行き届かない地方の人、発展途上国などなど、現在宇宙というものになかなか触れることができていない人々が手軽に宇宙について学び、そして人生の中のありとあらゆる選択肢の一つに宇宙というワードが入ってくるようになったらうれしいです。

ー素敵な夢ですね!!ではそれに向けて今後どのように取り組んでいくのでしょうか?

京都大学の大学院に進むことがその一歩ですね。

京大の大学院では、サイエンスコミュニケーション(非専門家に対し科学的なトピックを伝えること)をやっている人がいたり、障害者向けの教材開発などがサイドワーク的に行われていているので僕もそこで活動し成果を出したいと思っています。

ー夢に向かって頑張ってください!応援しています!

とは言ったんですが、僕は好奇心旺盛で物事を逆算的に決めずにその時の思い付きで行動してしまうんで、また変わったことをしているかもしれません(笑)。

だから院に進んでもいろんなことを経験するだろうと思うしい様々な選択肢からフラットに決めていきたいと思います(笑)。

ーそうですか(笑)その好奇心は幼少期から根付いているんでしょうね(笑)じゃ最後に読者の皆さんに一言お願いします!

僕は、今歩んでいることが人生の一番の近道だと思っています。

過去を振り返ってこの選択のほうが良かったかもとか思わなくもないけど、過去にその選択をとっても良かったか結局わからないし(笑)
だから僕は今後とも僕の好き・やりたいを追求していきます。

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